■MCI(軽度認知障害)とは■
MCI は「軽度認知障害 (Mild Cognitive Impairment)」の略で、認知症の前段階の状態を指します。
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記憶力や注意力などの認知機能の低下が見られるものの、日常生活に大きな支障がなく認知症と診断される前段階だと考えられています。
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MCI の状態から、そのまま認知症に移行する人もいれば、時に改善する人もいます。
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症状として軽度の認知機能の低下、特に記憶力、注意力、実行機能などの低下が見られます。
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日常生活への影響はほとんどなく、基本的に自立して送ることができます。
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MCI の段階で適切な対策を講じることで、認知症への進行を遅らせたり、予防したりできる可能性があります。
■MCI(経度認知障害)外来の対象となる患者様■
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血縁者に比較的若年でアルツハイマー型認知症を発症された方がいる。
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最近注意を持続させることが難しくなり、ミスが増えた。
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物や人の名前など言葉が出てこなかったり、言葉を理解するのに時間がかかったりする。
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図形を模写するのが難しくなったり、道に迷うことが増える。
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特に最近の出来事を忘れてしまったり、同じことを何度も聞いたり話したりする。
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計画を立てて物事を進めるのが難しくなり、料理の段取りが悪くなったり、複数の仕事を同時にこなすのが難しくなった。
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ここ最近気持ちが落ち込んだりすぐに怒ることが多くなった。
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今まで楽しんでいた趣味を中断したり、意欲がなくなった。
■MCI(経度認知障害)外来の流れ■
■MCI(経度認知障害)スクリーニング検査とは?■
第一回外来:診察とMCIスクリーニング検査(約15分)
①医師による問診と内科的診察。
②長谷川式認知症診断スケール(HDS-R)による認知機能検査
③MCIスクリーニング検査のための血液採取
第二回外来:結果説明と生活指導・専門医への紹介
①医師による結果説明
②認知症を発症しないための生活習慣指導等
③認知症発症の疑いのある患者さまに対しては専門医紹介
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新型コロナウイルスに対し外来で使用可能な抗ウイルス薬はパキロビット®・ラゲブリオ®・ゾコーバ®になります。
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パキロビット®のみが明らかな入院死亡改善効果がある一方、併用注意の内服薬が多岐にわたり副作用の頻度も比較的高い問題があります。
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ラゲブリオ®とゾコーバ®に関しては日本国内の症例解析では入院死亡改善効果に疑問が提示されています。
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当院では患者様のご病状に従い、抗ウイルス薬投与に関し相談させていただく方針ですので、ご理解よろしくお願いいたします。